Tuesday, March 6, 2012

きのうROCKETのおむすび展にて、おいしいおむすびを頂いてきました。
見た目がとってもかわいくて、彩りもすごくきれいなおむすび。
そのおむすびが予想をはるかに超えておいしく、うまいうまいと叫んでしまうほどでした。
おむすびがおいしいって、シンプルですごくいいなって。
かもめ食堂を思い出しました。
キッチンのバンちゃんがやさしく握ってくれたおむすびが、その時の体にすごく染み渡って、遠い記憶まで思い出させてしまいました。

10年前に行ったヨーロッパの旅で、コルビュジエのロンシャンの教会を見に行った時にロンシャンに留学しているといういくつか年上の日本人カップルに出会い、その彼氏さんがむすんでくれたおむすびの思い出。

出会ったその日の夜に夜行列車でロンシャンからマルセイユまで行く予定だったので、その夜行列車の時間までお宅にお邪魔させて頂きました。
彼女さんの方ははじめからすごくやさしかったのですが、彼氏さんの方は最初とても無口でした。でもわたしが今までの旅してきた話やこれから見たい建築の話などをしているうちに、少しずつニコニコ表情が変わって打ち解けて、わたしを娘か妹のように扱ってくれて、地図を引っ張りだしていろんな話をしてくれました。
ふたりはとっても仲むつまじくて、旅も終盤で日本食が恋しかったわたしに日本食も作ってごちそうしてくれました。

最後は列車の中の寝台のベッドのところまで送ってくれて、別れ際、いつのまに作っていてくれたアルミホイルにくるまれたおむすびを持たしてくれました。
それがとってもとっても嬉しくて、次の朝マルセイユに着いてから海の見えるところでそのおむすびを食べようと思い、歩きに歩いて1番眺めのいい場所を見つけ、海に足を投げ出してそのおむすびを食べました。それが本当の本当においしかったこと!



この景色を眺めながらむすんでくれたおむすびを頬張りました。

そんなわたしのおむすびの大切な思い出。
チャンチャン。

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